《大学院内部進学に迷っている方向け》 内部進学のメリットとデメリット

こんにちは。管理人の「うえすとはうす」です。

大学卒業に近づくにつれて、どんどん迫ってくる進路。大学院に進学するのか、就職するのか、はたまた留年するのか、いろんな選択肢がありますね。そんな私は、大学卒業後に同じ大学の大学院に進学する、いわゆる内部進学をしました。
内部進学をしたからこそ言える、体験談を伝えます。内部進学を迷われている方に是非読んでいただきたいです。

 

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〜大学院内部進学のメリット〜
1.研究テーマを長く続けられる
 研究は結果が出るまでに非常に時間がかかります。どこの大学でも一般的に、学部3〜4年生の時から研究に取り組みます。つまり、研究に費やせる時間は大体1年程。この限られた時間の中で、進められる研究なんてほんのちょっとです。大学院の内部進学をすると、大抵の場合研究テーマをそのまま引き継ぎます。長く続けられることで、結果も出しやすくなります。また、研究は学会や論文などで自分の成果を表に出すことが求められます。研究者として論文を書いて初めて、世界で認められます。この世界で自分しか知らないという発見が研究の本当に面白いところだと思います。

 また、就職面で有利です。なぜなら、研究は、長く続ければ長く続けるだけポジティブな結果が出る可能性も上がるからです。日本の就活は、学部3年生か大学院1年生の3月からスタートします。大学院で別の研究を始めると、まだ研究が始まっていないという場合すらあります。学部生の卒論である程度結果が出ていれば、スラスラと面接で言えて、とても有利です。

 

2.引っ越しがない
 大学院を変えると拠点が変わるので、引っ越しを伴います。学生はなかなかお金がないので、正直引っ越しの出費は痛いです。引っ越しがないことで、アルバイトを変えたりもしなくていいですし、今までの友達と遊ぶことができるのが利点です。


3.受験勉強が楽になる
 言い方が良くないですが、日本での大学院進学は、コネがすごく大切です。国立大学の場合の大学院進学には、基本的に筆記試験と面接、研究のプレゼン、口頭試問があります。筆記試験ですが、専門性の高い教授が作成すため、内容がすごく難しいです。ですが、教授は忙しく、問題を練る時間がないため、過去問と似た問題が多く出題されます。過去問をホームページなどで公開している大学もありますが、そうでない場合もあります。そこで重要になってくるのが研究室の先輩です。先輩から筆記試験の内容や口頭試問のことを聞けば、大学院入試はそこまで難しいものではありません。

 また、面接も内部生が有利です。なぜなら、教授からしてみたら、外部生を受け入れることはリスクもあるからです。大学院では、研究室に所属し、教授から研究テーマが与えられます。教授としては、良い生徒が入って熱心に研究を行ってくれると、自分の業績が上がるわけです。したがって、定員割れをしていなければ、外部生を取るより内部生を取る方が、リスクが少ないと言えます。

 

4.時間的な余裕ができる
 他大学の受験は、相当な時間を取られます。例えば、説明会に行ったり、専門ではない分野の勉強をしたりと、忙しい4年生にはなかなかしんどいです。対して、内部進学は専門的な分野も同じであることから、勉強がスムーズです。個人的な意見として、内部進学の受験勉強をしつつ、就活もすることをおすすめします。「どうせ、大学院に行くのだから、やる意味ないよ」という声が聞こえてきそうですが、日本の就活は慣れている人が勝ちのスポーツです。気楽に就活できるタイミングは、その時しかないので是非チャレンジしてほしいです。

 


〜大学院内部進学のデメリット〜
1.春休みがない
 これは本当に大学によりますが、私は大学4年生の春休みがありませんでした。大学の研究テーマをそのまま引き継ぐ場合には、まだ研究が終わっていないことになります。来年度から新社会人になる友達との卒業旅行を控える時期に、春休みがないことは正直しんどいです。

 

2.刺激が少ない
 内部進学すると、同じ仲間と2年間過ごすことになります。気の合う人たちならいいですが、仲良くないと2年間が苦痛になります。他大学から入ってくる学生も、少ないので新しい友達も増えません。「学生時代に大切なのは、友達だ」と言われるように、自分から違うコミュニティーに属さないとマンネリ化した学生生活を送ってしまう可能性はあります。

 

3.地方の人が就活が不利
 都内での就職を希望している場合ですが、都内周辺に拠点がある方が圧倒的に有利です。就活の度に、都内まで来ることをしていると、身体的なストレスと費用が非常にかかります。就活は、普通にしているだけでもかなりストレスがかかるので、この機会に拠点を変えるには、他大学院の進学をおすすめします。

 

4.最終学歴を更新できない
 大学院まで進学すると、就活などで聞かれるのは最終学歴です。学歴なんて関係ないと言われている時代ですが、大企業に就職する人の大半は高学歴であることは事実です。もし、今の大学が大学受験の時の滑り止めだったとしたなら、他大学への挑戦もいいかもしれません。

 



〜まとめ〜
 大学院の内部進学は、一長一短ですね。就活の拠点が今の場所から近い人、今の学歴に満足している人には、是非内部進学をおすすめします。内部進学だからこそ、追求できるものがあると個人的には感じています。